在園の母親/2019年度・未満児
Q1.セシリアを知ったきっかけ は何でしたか?
10年ほど前に、柳ケ瀬のミツバチ食堂という店に、セシリアのパンフレットが置いてありました。当時は結婚したばかりで子はいませんでしたが、以前から興味があったシュタイナーの幼稚園が岐阜にあるのだ、とうれしさを感じました。
それから数年経ち、娘が生まれ2歳になった頃、セシリアのことを思い出し、HP を見て「おひさま」という未就園児クラスがあることを知り、電話で予約をし参加しました。
Q2.最初にセシリアを訪れたのはいつですか?
未就園児クラスおひさまに参加した時です。(2歳になる年6月) 園舍に到着した時、門が素敵だな、と思いました。それからひかりの部屋に入りました。
ちょうどよい光と、優しい色合い、木の実や手作りのおもちゃが置いてあり、穏やかな雰囲気を感じました。
ありこ先生の静かな歌と手遊びでみんなが集まって、お祈りが始まりました。初めて聞く感じの、美しいことばの歌でした。お祈りの言葉は、心に響きました。オイルの良い香りで、すっかり気分が良くなりました。
そのあとみんなで手を繋いでわらべうたで遊び、おやつを頂きました。在舍のこどもたちの外遊びが始まり、庭で遊ぶこどもたちを何となく部屋の中から見ていました。木登りをしたり、泥遊びをしたり、小屋に登ったり、みんな生き生きと楽しそうに遊んでいました。
私は、なんて美しい光景なんだろうと感動しました。チリチリ···と鐘がなって始まる片付けの様子も、心に残りました。お母さんの手仕事は、鳩のモビールを作ったと思います。かわいくて、大好きでした。私自身がとても心地好く過ごせた時間でした。毎日こんな風に過ごすことができたら素敵だな、と思いました。
Q3.セシリアに決めた理由を教えてください。
ひとつは在舍のこどもたちの様子がすばらしかったからです。 物怖じしない感じというか、自分がしっかりあるといった印象をうけました。それは、周りの人達に受け入れられ、愛されるという経験のなかで生まれるものだろうと感じました。これから生きていくなかで、とても大切な、自分を支えてくれる感覚です。
自由遊び、お祈り、ライゲンなども一通り体験させて頂きました。心に静けさをもたらすこと、自分で考えて遊ぶこと、言葉と音で想像すること、季節を感じること等々、とても豊かな時間でした。
ふたつめは、セシリアで過ごした時間が、自分自身とても気分が良かったからです。園舍や庭に居るだけで、幸せな気持ちになりました。 五感に気分の良さを感じることは、とても大切なことのように思いました。
Q4.セシリアの他にない価値と、好きなところを教えてください。
◎異年齢のこどもたちが、少人数で毎日一緒に過ごすこと。 娘は一人っ子だが、上の子や小さな子と遊ぶことができる。
◎ 遊び道具がシンプル。 見立てで何にでもなる、ごっこ遊びが存分にできる。ものごとの原形を作り出すところから経験していく。あらかじめ使い方の決まったおもちゃを与えられるよりは、自由に考えて展開しながら遊ぶことができる。 ◎ 季節ごとの詩やわらべうた。 日本語から日本的な感性が生まれる。
◎ 園庭の木々の緑、季節感。 庭のなかで遊ぶ安心感は、個人的に懐かしい感覚。
◎ 園全体の美しさ。五感に感じる心地良さ。
◎これから生きていく上で全ての土台となることが自然と身につく環境。表面的には見えなくなる基礎のようなもの。それが今の時期いちばん大切なこと。
◎ 先生方が保育に確信を持って取り組まれている。心から良いと信じて取り組むことが、保育の質の高さに直結している。
◎ お母さんたちがユニーク。 温かくて明るくてさっぱりしていて。価値観が近いところがあって心強い。自分がそのままでいられる。出会えたことが嬉しい。