お母さんからの声, 皆さんからの声

簡素で上質な保育がサンタセシリアにはあります

在園の母親/2019年度・年長、未満児

Q1.セシリアを知ったきっかけ は何でしたか?

私は第一子が生まれてその子が1歳の頃から働いていました。そのため、地元の徒歩10分ほどの保育園に子供をお願いする予定でした。しかし、友人の二人に「セシリアっていう幼稚園知ってる?すっごく良いよ」「お母さんたちが良いよー」と、二人別の機会に同じことを教えてくれました。

そんなに良い幼稚園ってどんなところだろう?と興味を持ったのがきっかけです。 その友人に誘われ、セシリアの“冬まつり‘’ という、いわゆる他の園で言うお遊戯会のようなでも、そう言うものでもないような、なんとも美しい会に見学させていただきました。

会場の扉を開けた瞬間、バイオリンの美しい音色が会場を包み込み、その時点で私は全身が感動で震え、目の前が見えなくなっていました。 「こんなにも静かで美しい子供の会があるなんて…」 一つ一つの子どもの発表に見惚れ、最後には私たちのようなお客さんにプレゼントがあり、その小さなプレゼントにも感動しました。大人も子どもも人に惜しみなく愛を捧げる姿、余白に雑音がない本当に必要なものしかそこにはないと感じ、この時点でこの幼稚園に通わせたいと思いました。 (当時冬まつりは長森コミュニティセンターで行われていました)

Q2.最初にセシリアを訪れたのはいつですか?

冬まつり見学後、セシリアに電話をし“おひさま”という、子どもと一緒にセシリアに行きお母さんの手仕事などが体験できるものに参加申し込みしました。 どちらかというと私は手仕事が苦手です。ミシンも上手に使えないし、洋裁レベルも波縫いまでです。それでも、セシリアに入舎したい一心で、おひさまに参加しました。

そこでの体験もまた素晴らしいものでした。太陽の光がたっぷりと差し込むお部屋で、まだ先生がおやつを作ってみえました。作る時の包丁とまな板のあたるトントンッという優しい音が部屋に響き、心落ち着かせるかのような音でした。6年前ですが、今でも忘れません。なんて、穏やかなんだ。家にいるかのような安心感さえ持たせてくれました。

それから、お祈りやライゲンを体験し、それらの先生の仕草から、一つ一つ大切にしている気持ちが伝わってきました。「あ、この子もきっと大切にしてくれるなぁ」と感じました。 そして、セシリア内のそこかしこに生けてある花、お庭の季節を感じる草木花も美しく、感動しました。

Q3.セシリアに決めた理由を教えてください。

セシリアはお母さんが送迎します。毎日お弁当です。でも、当時の私はセシリアに一目惚れに近い感じで、そこはハードルだと感じず、なんとかなるだろうとしか考えていませんでした。まずは、子どもが親以外の人から愛され、親も心地いいと思えるところが良かったので、ここだ!と決め、入舎に至りました。 もうすぐ二人目が卒舎してしまいますが、子どもと先生と親とセシリアのお母さんたちと一緒に、その子の土台を楽しく作っていけたことに、みなさんに本当に感謝しています。

Q4.セシリアの他にない価値と、好きなところを教えてください。

沢山あります。

1.絵本のセレクトがすごくいい! 今では絶版になってしまったものがセシリアには沢山あります。セシリア創設以来大切に読み継がれているものです。親も読んでいて楽しめるものばかりです。セシリアの絵本を読んで6年になりますが、その積み重ねからか、暮らしの中で出てくる自分の言葉や、子どもたちの言葉が絵本から出てきたものもあり、楽しめています。

2.言葉の美しさ、四季の美しさなどが自然と子どもに染み込む。 俳句や詩を朗読したり、素敵な言葉のシャワーを浴びます。 セシリアの外に出て散歩もします。長森南はとても自然豊かです。自然もあり、人も暮らし、昔の暮らし方も垣間見れるようなところです。

3.子どもの世界を徹底的に守っているところ。 親は基本入れません。(授業参観は有ります)先生方はまず、子どものことを大切に考えてくれます。当たり前でしょ?と思うかもしれませんが、これって以外と難しい事だと思うんです。子どもの気が散らないように、騒つかないように、努力してみえます。 信頼して預けれています。

4.毎日のお祈り 「 〜省略〜 、怖いものは何もありません、愛だけがあるのです。」 私は真実だと思うんです。子どもたちは毎日お祈りします。その言葉を毎日唱えていくと、その子が大きくなってもその子の心のどこかにはその言葉があります。何があっても強く生きていける気さえします。

5.砂場遊びしている子どものフロー状態を大切にしている セシリアの先生が「遊びの中に学びがある」とよくおっしゃってました。マニュアル通りでない保育がセシリアにはあります。

6.セシリアのお母さんと一緒にいると学びになり、励みになります。 上の子がお世話になっていた時に繋がったセシリアのお母さん、真ん中の子の時のお母さん達との出会いは、一生お付き合いしてゆきたい方ばかりです。この繋がりは、子どもにとっても私にとっても宝です。とてもユーモアのある方ばかりなので楽しいです。

7.毎日の送迎、お弁当、親の苦労も伴います。 セシリアで三人の子どもがお世話になっております。上の子の時、送迎が苦で仕方ない時もありました。下の子が生まれて大変な時もありました。でも、隣のおばさまがお弁当を作ってくれたり、近所の一緒にセシリアに通っていた子のお母さんが送迎してくれたりと、沢山の真心をお借りすることがあってできたものです。この苦労と真心が、自分の力になっていると信じています。

8.文字をギリギリまで教えない。 世界中の人間性教育学を系譜している教育者たちが、早期教育は無用だと言っています。セシリアでは年長さんになると、準備段階として文字など、先生が教えてくれますが、その子が興味を持つ時が、1番伸びるタイミングです。いつかは絶対に書けます。読めます。楽しく学べます!!

セシリアは与える教育ではなく、その子から湧いて出てくるものをとても大切にしてくれます。 以上書いたように、雑音がない余白に、子どもたちの創造力が生まれ、簡素で上質な保育がサンタセシリアにはあります。